従業員情報の一元管理と、アクセシビリティを含むUIが決め手に
■ 検討背景
株式会社ミライロでは、以前から人事・労務の手続きや書類の配付に「SmartHR」を利用していました。年末調整など煩雑な人事・労務の手続きが簡素化される機能面の特徴やUIの良さを実感しており、サービスに対して担当者・従業員ともにポジティブな印象を持っていました。
同社の課題として、人事・労務の手続きなどで入手した従業員情報と、人事評価の結果をそれぞれ異なるサービスで管理・更新している点がありました。また、人事評価業務においても、従業員から担当者への問い合わせや担当者からサービス提供社への問い合わせが不要な、表示画面やマニュアルの使いやすさを求めていました。特に、全盲の従業員が所属する部署での表計算ソフトを用いた個別対応が不要となる、スクリーンリーダーへの対応が求められていました。
■ 機能の特徴と選定理由
主に以下の点において、「SmartHR」の「人事評価」機能と当時利用していたサービスとの比較・検討が行われました。
- 既存の評価シートや閲覧権限を再現しやすいか
- 「SmartHR」には計算機能(※1)があり、評価点の合計を算出したり、計算結果に基づいて評語を入力できます
- 評価者と評価対象者のほかに、評価シートの閲覧のみができる評価共有者を設定できます
- 評価結果を活用しやすいか
- 「SmartHR」は評価結果と「SmartHR」に蓄積された過去の履歴や最新の従業員情報をかけ合わせて分析できます
- 手動での更新作業が発生しないため、メンテナンスの手間をかけずに利活用が可能
- 「SmartHR」は評価結果と「SmartHR」に蓄積された過去の履歴や最新の従業員情報をかけ合わせて分析できます
- 5万社を超える登録企業のナレッジを参考にしやすいか
- 「SmartHR」の利用方法から人事・労務のお役立ち情報まで様々な情報を公開しており、自社の参考にできます
- ヘルプセンター:使い方や設定の詳細を知りたい・調べられます
- SmartHRスクール:「SmartHR」の仕組みや使い方が学べます
- SmartHR Mag.:人事労務のホットな情報をキャッチできます
- SmartHR ガイド:「SmartHR」の活用や関連情報を知れます
- ユーザーコミュニティ『PARK』を運営しており、横のつながりから「SmartHR」活用や人事・労務業務のヒントを得られます
- 「SmartHR」の利用方法から人事・労務のお役立ち情報まで様々な情報を公開しており、自社の参考にできます
- サービス全体のアクセシビリティ向上に取り組んでいるか
- 「SmartHR」の開発と改善において以下の取組を行っています
- ウェブアクセシビリティ簡易チェックリストを活用して開発しています
- JIS X 8341-3:2016のAに一部準拠したUIコンポーネント(SmartHR UI)を原則的に用いて開発しています
- アクセシビリティの専門スキルを持つエンジニアが、スクリーンリーダーを用いて改善業務にあたっています
- 「SmartHR」の開発と改善において以下の取組を行っています
検討の結果、従業員情報の一元管理が可能になる点が決め手となり、「人事評価」機能の導入が決定しました。従業員と担当者が「SmartHR」を既に利用しているため、画面や操作方法を熟知していることにくわえ、スクリーンリーダーによるサービスの利用実績があるなどアクセシビリティの面でも不安がなく、円滑な運用への期待も後押しとなりました。
※1:【人事評価】計算式が使えるようになりました(https://smarthr.jp/update/39276)
■ 「SmartHR」に期待すること
人事・労務機能を一体的にシステム運用することで、社員が社会や顧客のための価値創造に向き合える時間が増えることを目指して導入しました。
加えて、障害のある社員が多く在籍する弊社としては、アクセシビリティに対応していることも重要な視点であり、誰もが不自由なくシステム化による恩恵を享受できるような設計を期待しています。
株式会社ミライロ 経営企画部 部長 梶尾 武志 様
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掲載内容は取材当時のものです。