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公開日:2023/02/28

【SmartHR Plus】SmartHRを核とした新しいプラットフォームに感じた可能性(遠鉄システムサービス株式会社)

目次

SmartHRでは、ユーザー向けのアプリストア『SmartHR Plus』を公開しています。自社課題に合わせたアプリケーションをストアから連携させ、簡単な設定で利用できます。この記事ではSmartHR Plusに公開されているアプリ、『Smart打刻』を開発した遠鉄システムサービス株式会社の藤井さん、高山さんに外部パートナーとして参画されたSmartHR Plusについてお伺いしました。

遠鉄システムサービス株式会社

​藤井 直さん / グループ情報システム部 グループシステム1課 課長 (写真左)

高山 博匡さん / 企画開発部 企画開発課 係長(写真中左)

会社概要

社名:遠鉄システムサービス株式会社
代表取締役社長:佐野 智史
事業内容:システム開発、ネットワーク構築、ITサポート、OA機器販売
本社:静岡県浜松市中区千歳町91番地の1 遠鉄モール街ビル2階

SmartHR Plusとは?

SmartHR Plusは、SmartHRをもっと便利に活用するための外部アプリケーションを導入できるアプリストアであり、ユーザーと外部アプリケーションパートナーをつなぐための新しいコミュニケーションチャネルです。

(1)SmartHRが厳選したアプリがそろっている

SmartHR PlusはSmartHRと外部パートナーが、ユーザーの声をもとに機能を検討し、厳選した外部アプリがそろっています。ご紹介するすべてのアプリはSmartHRと連携するための機能開発が進められており、スムーズに利用を開始できます。

(2)欲しいアプリがなければリクエストできる

アプリの要望フォームに要望・困りごとをお寄せいただくことができます。いただいたご意見をもとに、SmartHRからサービス提供会社へ連携開発の依頼を届けます。

お客さまからの声をベースに、人事・労務・総務・情報システム部門と親和性の高いアプリを中心にSmartHRが厳選します。

(3)連携サービスをSmartHR Plusで展開できる

新規・既存問わず、SmartHRと連携しているサービスはSmartHR Plusでのリリースが可能です。

SmartHRユーザーとしてSmartHR Plusへ参画

井関:

まず、お二人が所属しているグループ情報システム部と企画開発部の役割について教えてください。

藤井さん:

私が所属しているグループ情報システム部は遠鉄グループのシステム開発、構築、導入、運用、保守をオールインワンで担っています。ユーザー部門では対応しきれない専門的な領域まで含めてグループのICT活用をサポートしています。

高山さん:

私が所属している企画開発部は、遠鉄グループのDX推進および、遠鉄システムサービスの強みを活かした新たなビジネスの企画・開発を担っています。

井関:

ありがとうございます。藤井さんにはSmartHRの導入時から関わっていただいていますね。

藤井さん:

そうですね。遠鉄グループでは2018年から多様な業種・業態でSmartHRを利用しています。導入当時、私は人事労務のシステムを担う部署の所属長としてSmartHRの導入に携わっていました。

SmartHRには数多くの機能がありますが、グループ情報システム部ではそれぞれのグループ企業が自社にとって最善の方法で機能を利用できるようサポートをしています。

参考:11,000人の人事労務業務の効率化を目指して SmartHRを導入

藤井さん

井関:

SmartHR PlusからリリースされたSmart打刻の開発以前から、SmartHRを社内でスムーズに活用するための独自開発に取り組んでいたそうですね。

藤井さん:

人事労務領域だけでも複数のシステムを使っていると、どうしてもデータの変換や連携が必要なケースが出てきます。既存のシステムと併用して運用を最適にするための開発は続けていました。

高山さん:

SmartHR社にはユーザーとして要望をお伝えするだけでなく、システム連携の視点で具体的な機能や、仕組みについて相談させていただいていました。

今回リリースしたSmart打刻は、社内で機能や活用方法について議論するなかで生まれた20個以上のアイデアから実現したアプリケーションです。

参考:【Smart打刻】SmartHRのユーザー企業がアプリを開発。ユーザー視点にこだわった開発ストーリー(遠鉄システムサービス株式会社)

社内の課題解決が、社会に求められるものと合致した

井関:

アプリストアSmartHR Plusの話を聞いたときはどう思いましたか?

藤井さん:

これだ!と思いました。話を伺ってすぐに上司に伝え、資料を作り、社内会議に上げていきました。年末調整込みの給与計算で大変な時期でしたが、この仕事は最優先で進めました。

高山さん:

藤井から初めて開発を託されたときの事を鮮明に覚えています。年明け、仕事始めの朝からスケジュールが押さえられていて、SmartHR Plusについてかなりの熱量で参加メンバーに話してくれました。

まだ、そのタイミングでは具体的な開発のイメージはついていなかったものの、最終的にはSmart打刻の開発にむけて調整できました。

高山さん

井関:

ありがとうございます。藤井さんはSmartHR Plusのどのような点に可能性を感じたのでしょうか。

藤井さん:

人事労務領域の業務はなかなか注目されないことが多いですよね。できて当たり前だと思われがちですが、実際は数多くのシステムを同時に使いこなし、多種多様な悩みを抱えた従業員へ個別に対応はしながら、法令や規定類の改正などの“常態化するイレギュラー”に対応し続けなければなりません。人事労務担当者に求められる業務の幅は拡大を続けています。

そんな苦労を解決するために開発してきたシステムを、同じ悩みを抱える日本中の担当者にも利用してもらう道はないものかと考えていたころでした。そんな時にいただいたSmartHR Plusのアプリストアのお話はまさに“渡りに船”でした。

井関:

貴社の「社内システムの課題解決のための開発」と、「新しい事業を作る」が合致したんですね。

SmartHR 井関

Smart打刻のリリースを振り返って

井関:

実際にSmart打刻を開発、リリースされて反響はいかがでしたか?

藤井さん:

反響は大きかったですね! 事業内容を問わず、従業員を雇用するすべての会社に共通する人事労務領域のSaaS需要は非常に高いとあらためて実感しました。期待のお声も多く届いて、なかには開発の参考になるご意見もいただくことがあります。

高山さん:

私も想定以上のお問い合わせがあり驚きました。リリースに向けて「ユーザーにとって最善のシステムを提供する」という意気込みで取り組んできましたので、素直に嬉しかったですね。

同時に、「こういうことはできないのか?」とお問い合わせをいただくこともあります。そうしたフィードバックから市場のニーズを知ることもできますし、次の改善のヒントを得る機会になっています。

井関:

社外からのフィードバックは貴重ですよね。高山さんは企業さまに直接サービス紹介をする場面もあったと聞いています。

高山さん:

そうですね。SmartHRのセールスグループの方と一緒に企業さまにSmart打刻を紹介する機会を頂いています。最初は「こうしたほうが魅力を伝えられたな」と振り返ることもありました。そうした反省を活かすことで次の紹介ではお客さまに課題解決のイメージを具体的にもって頂けました。

時代のニーズにマッチするプラットフォームへの期待

井関:

最後になりますが、皆さんの今後の展望やSmartHR Plusに期待することを教えてください。

高山さん:

今回、Smart打刻のリリースによって、我々が「きっと世の中に役に立つだろうと考えたもの」が受け入れられていることが開発の自信につながっています。こうしてSmartHRさまとお話する機会があることも開発やモチベーションにプラスになっていると思います。

また、Smart打刻のリリースの経験は今後の社内開発や、新しいSaaSの開発に活かせると考えていますので、私も積極的に関わっていきたいと思います。

藤井さん:

SmartHR Plusに参画できたことは弊社にとってもプラスの経験になったと感じています。

多種多様なSaaSが世に出てくる時代、求められるのは、それらがシームレスに繋がって、あたかも1つのソフトウェアであるかのように駆動する事だと思います。

SmartHR Plusは、全従業員のアカウントと情報がそろっているSmartHRがベースとなるプラットフォームです。こういった特徴をもつSmartHRを核にソフトウェアがシームレスにつながる世界が作れれば、これからの時代に求められるプラットフォームになると期待しています!

井関:

貴社のようなユーザー企業さまにもどんどん参画いただけるように、もっともっと開発者フレンドリーであるプラットフォームを目指していきたいと考えています。本日は貴重なお話をありがとうございました!

執筆者

井関 英明

株式会社SmartHR プラットフォーム事業責任者 1977年生まれ。早稲田大学教育学部卒。 広告代理店にて企画職として勤務後、ソフトウェア会社で、Eラーニングなど複数のクラウドサービスの事業企画を担当し、営業責任者、CHO、取締役を経験。フリーランスを経て、2020年株式会社SmartHR入社。2022年からSmartHRプラットフォーム事業責任者として、アプリケーションパートナーとのアライアンスを推進。

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