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公開日:2026/09/28

無料版の支持から、有料版の「即決」へ。1か月で20社が導入を決めたSmartHR連携アプリ

目次

2022年のリリース以来、手軽さと便利さから累計4,800インストールを記録し、SmartHRユーザーから熱狂的な支持を集めてきた人気アプリ『Googleスプレッドシート連携』。

このたび、多くの企業さまから寄せられた「さらに高度なデータ加工がしたい」「セキュリティ基準を法人水準にしてほしい」という声にお応えし、大幅に機能を進化させた「有料版」をリリースしました。
一般的にB2B向けのシステム導入は、比較検討から稟議承認まで数か月を要します。しかし本アプリは、有料化からわずか1か月で、早くも20社を超える企業さまに“即決”でご契約いただいています。なぜ、これほどまでのスピードで導入が進んでいるのでしょうか。

本記事では、導入企業さまから「安すぎるのではないか」という驚きの声が上がる本アプリの「真の自動化」の価値と、月1時間の工数削減で元が取れる圧倒的な費用対効果の裏側に迫ります。

谷 豪紀の写真
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谷 豪紀

SmartHR連携アプリ『Googleスプレッドシート連携』開発者

2017年より、統合型クラウド会計ソフトを提供するフリー株式会社にて、導入コンサルタントやプロダクトマネージャーを担当。その後、フリーランスのプログラマーやデジタル庁のプロダクトマネージャーを経て、株式会社datableのセールスエンジニア責任者を担当。現在はSaaS企業向けのデモプラットフォームのPLAINER株式会社でプロダクトマネージャーを務める。またAPI連携を活用した、BtoBの業務効率化アプリの設計・開発を得意とし、個人でのアプリ開発も行っている。

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小山 聡

株式会社SmartHR プラットフォーム事業部 アライアンス統括部 パートナーアライアンスユニット『Googleスプレッドシート連携』プロジェクトオーナー

ユナイトアンドグロウ株式会社に入社。情報システム部門の支援を現場で4年経験。社長室を経て、営業推進部長として、会社全体の営業・マーケティング・社内オペレーションを統括。執行役員として、新規上場を達成。その後、データ連携の新規事業の立ち上げメンバーとして事業化。2022年7月から新規事業のSmartHR Plusの2人目としてSmartHRに入社。初期パートナーのアライアンスや新規契約、初期のビジネスモデル構築を担当。現在に至る。

なぜ「有料化」が必要だったのか? 〜安定と安心のために〜

SmartHRの『Googleスプレッドシート連携』は無料版で提供していましたが、今回、有料化を決めた背景を教えてください。

『Googleスプレッドシート連携』のプロジェクトオーナーを務めるSmartHRの小山
小山(SmartHR):

リリース以来、SmartHRのシステム内だけでは対応しきれないニッチなニーズを解決するアプリとして、多くの企業さまにご利用いただいてきました。

しかし、利用企業が増えるにつれ、「もっと柔軟にデータを出したい」「セキュリティ基準を満たしているか確認したい」といった、企業利用ならではの高度なご要望をいただく機会も増えました。

今回の有料化は、こうした「企業レベルの品質」へのご要望に責任を持ってお応えするための決断です。個人開発のスピード感はそのままに、SmartHR Plusがバックアップすることで、機能の拡充と安定性を担保できる体制を整えました。

無料提供を継続することももちろん検討しましたが、今後も長く安心して使い続けていただけるように、開発者の谷さんと協議して、有料化の決断をしました。

有料版リリースに伴い、無料版では提供が難しかった下記のような取り組みを新たに行いました。

  • ユーザーサポートをSmartHRが提供
  • 決済や申し込みはSmartHR上で登録・管理
  • 利用規約やプライバシーポリシーを法人利用水準にアップデート
  • セキュリティの向上とホワイトペーパーの公開
  • ニーズに合わせた追加機能開発
谷さん(開発者):

企画当初から信じていた「1日1回、自動でデータが連携される」という価値を多くの方に評価いただけたことは、開発者として本当に嬉しかったです。 

一方で、無料版で残っていた「自動更新がまれに失敗する」 「0落ち(数値の先頭の0が消える)してしまう」などの課題に対し、本業もある中で即座に対応することに限界を感じていたのも事実です。 

有料化によって開発リソースを確保し、インフラを強化することで、今後は「止まらない、トラブルが起こらない、待たせない」安定した連携を提供できるようになります。

「個人開発アプリ」だからこそ、セキュリティは堅牢に

有料版で強化された『自動データ連携』の安定性について語り合うSmartHRの小山と谷さん

企業で導入する際、最も気になるのがセキュリティです。今回、どのような対策を強化しましたか?

谷さん:

今回はセキュリティに関しても「ホワイトペーパー」を新たに公開し、透明性を高めました。 最も重要なのは、「お客さまの機密データ(従業員情報)を、私の管理するサーバーには一切保存しない」というアーキテクチャを採用している点です。

データはGoogleとSmartHRのセキュアな通信網の中だけで処理され、メモリ上で一時的に展開された後、即座にお客さまのスプレッドシートに書き込まれます。情報漏洩のリスクを極小化する設計です。

小山:

プラットフォーム側としても、厳格な基準でバックアップしています。

  • データレス: お客さまの従業員情報はGoogleスプレッドシートとSmartHR間でのみ保管されます。
  • 最小権限の原則: アプリが要求する権限は、動作に必要な最小限の範囲に限定しています。
  • 堅牢な基盤: 認証システムなどはGoogle Cloud Platform (GCP) 上で構築されており、世界最高水準のセキュリティインフラで保護されています。

個人開発者任せにせず、企業が安心して導入できる水準をクリアしています。

ここが変わった! 実務に直結する「時短」機能と新プラン

実務の時短につながる機能について説明する開発者の谷さん

有料版では機能が大幅に強化されると伺いました。具体的にどのようなことができるようになるのでしょうか?

谷さん:

ユーザーのみなさまからのフィードバックを元に、実務で本当に使える機能を盛り込みました。具体的には以下の3点が大きな進化ポイントです。

1. 自由自在な「データ加工・整形」 

これまではカスタム項目を始め全項目が出力されていましたが、有料版では「必要な項目だけ」を選んで出力できます。在籍ステータスや部署等での対象者の絞り込みも可能です。さらに、以下の加工がスプレッドシートに出力される前段階で自動処理されます。

  • カスタム数式変換: 「入社日から勤続年数を自動計算」 「生年月日から年齢を算出」といった処理を自動化しました。
  • フォーマット統一: 社員番号の「1, 10, 100」といった並びを「1, 2, 3…」と自然な順序にソートしたり、列の並び順を自由に入れ替えたりできます。
  • テンプレート保存: 「経理用」 「入社手続き用」など、用途に合わせた出力設定をテンプレートとして保存し、繰り返し利用できます。

2. SmartHRへの「書き込み(インポート)」を実現

上位の「アドバンスプラン」限定の機能として、スプレッドシートに入力した情報をSmartHRへ登録する機能を追加しました。例えば、採用管理表として使っているシートに入力された新入社員情報を、CSVを介さず直接SmartHRにインポートするといった使い方が可能です。

3. 出力項目の大幅拡張 

ご要望の多かった「家族情報」「給与明細」「産休育休」「等級」「職種」に加え、「部署情報」も最大10階層まで横並びで出力可能になります。

小山:

これまでは「データを出して、そこから手作業で加工」していた時間が、これからは「開いたらもう完成している」状態になります。 特に「カスタム数式」や「テンプレート保存」は、毎月のレポート作成業務を劇的にラクにするはずです。

従来の無料版

新しい有料版

データの出力

全項目が出力される
(加工が必須)

必要な項目だけを選択・整形して出力

情報の登録

従業員情報の出力のみ

SmartHRへの直接インポートが可能(アドバンスプラン)

動作の安定性

まれに失敗、ログ出力なし

安定稼働とログ出力で可視化
SmartHRのサポート付

情報セキュリティ

開発者を信頼するしかない

プライバシーポリシーや情報の取り扱いの透明性向上

ユーザーの声に徹底的に向き合い、磨き上げた「真の自動連携」

『Googleスプレッドシート連携』の価値を伝えるSmartHRの小山

無料版のユーザーからは、どのような要望があったのでしょうか?

小山:

無料版で毎日Googleスプレッドシートへの自動連携を利用されている、約20社のお客さまにヒアリングを実施しました。具体的には以下の5点について深掘りしています。

  1. 利用シーン: どのような状況・目的で業務に活用しているか
  2. 潜在ニーズ: 自ら開発できるとしたら、どんな機能が欲しいか
  3. 選定理由: なぜ「Googleスプレッドシート連携」なのか
  4. 価格感: どの程度の対価であれば投資価値を感じるか
  5. 課題点: 現状、何に困っているか

実は当初、「無料版を使っていても、有料版に切り替えてまで使っていただけるだろうか?」という不安がありました。しかし、5社、10社とお話を伺ううちに、その不安は無用なものだったと気がつきました。

お客さまは下記のような「2つの本質的な価値」を求めていて、それが提供されれば有料になっても使い続けてくださるという確信が見えてきたのです。

1. 「安定した自動化」がもたらす攻めの人事・労務

まず1つ目は、「安定的に自動連携ができること」です。 SmartHRには、従業員情報を「集まる、蓄まる、活用できる」ための基盤が整っています。その情報を加工することなく、各担当者へダイレクトに共有したいというニーズが非常に強かったのです。

「手間なく自動で共有できるなら、十分にお金を払う価値がある」──。すべてのお客さまがそうおっしゃっていました。

また、業務効率化に積極的なお客さまからは、「問い合わせを受けてから対応する受動的な姿勢ではなく、人事・労務部門側から積極的に情報を開示していきたい」という前向きなお言葉もいただきました。

2. 「SmartHRとの親和性」が生む圧倒的な使い勝手

2つ目は、「SmartHRとの親和性」です。SmartHRの項目のグループ名を表示したり、並び順にこだわりました。

GoogleスプレッドシートとSmartHRの連携については、SmartHRが公開しているAPIを利用し、お客さまで社内開発したり、iPaaSやETLといったシステム同士を連携するサービスを利用して本サービスと同じ連携をすることも可能です。

しかしながら、社内で開発されたお客さまからは「SmartHRで表示されている項目とAPIで取得した値が違う」「どの項目がどの値なのかわからなくて結局使えていない」「社内開発を1年以上待っているが未だ開発されない」など、直感的に使えない、メンテナンスされないことで利活用ができていないお話も伺いました。

iPaaSやETLといったシステム同士を連携するサービスに対しては「利用料が高額で上申が難しい」「ITが苦手な私ではメンテナンスしきれない」「機能がリッチすぎて使いこなせない」という声もありました。

今回の有料版では、これらの声をダイレクトに反映し、項目名の整理を徹底することで、「SmartHR上のデータがそのままの形で出力される」というユーザー体験を追求しています。

無料版は単なる「データ出力ツール」でしたが、有料版はまさに「SmartHRユーザーによる、SmartHRユーザーのための連携機能」へと進化し、誰もが容易にSmartHRのデータを扱えるプロダクトとしてリリースしました。

「こんな機能が欲しかった!」の声にお応えして大幅アップデート。出力項目の任意選択や対象の絞り込み、動作の安定性向上など、9つのご要望に応えたことを示す画像

ベースにあるのは「忙しい人事・労務担当者を助けたい」という思い

人事・労務担当者の負担を減らしたいという開発への思いを語る、開発者の谷さん

『Googleスプレッドシート連携』において、最もこだわったのはどのようなところですか?

谷さん:

私がSmartHRの連携アプリを開発するときのベースには、「困っている人事・労務担当者のみなさまを助けたい」という思いがあります。その観点で、人事・労務担当者が使ってみたいと思ったときに、気軽に導入できる金額感をキープしたいと考えています。

小山:

まさにそうなんです。人事・労務担当者のみなさんは本当にたくさんの業務を抱えていて、「この業務、もっとこうならないかな?」と困っている。お客さまにヒアリングをしていると、そのことを痛感します。こうした人事・労務担当者の負担を少しでも減らし、助けになりたいという思いが根底にあるんですよね。

谷さんが今回のアプリ開発にやりがいを感じ、心から楽しんでおられるのが伝わってきました。これまでどのような思いをもって、開発に取り組んでこられたのでしょうか?

谷さん:

私は新卒の頃、公認会計士の勉強に打ち込んでいました。でも、ふと周りを見渡してみると、確定申告で困っている人たちがたくさんいたんです。書類を整えるよりも、現場で汗を流して働く人たちの悩みをもっと直接的に解決したい。そう思ったことが、まったく未経験だったソフトウェア業界に飛び込むきっかけになりました。

「ものづくりが好き」という気持ちが、一度はビジネス側の業種に進んだものの、終業後に趣味で夜中にAPIをたたきまくる日々が続きました。当時はAIもなかったので、開発のやり方も独学で覚え、SaaSまわりのデータ連携のお仕事をいただくようになったんです。

本当にうれしくて、ここ数年の終業後や休日は、データ連携についてずっと考えています。
このアプリはそういう私の日々の結果とも言えるもので、本当に楽しんで開発させてもらっています。

小山:

谷さんのような熱意と才能のある個人開発者の方と協働できて、SmartHRとしても本当によかったと感じています。今回のプロジェクトは、個人開発者の熱意とSmartHRの信頼性がひとつになった新しい連携の形です。また、SmartHR Plusはバックオフィス領域におけるすべての課題を解決できるプラットフォームを目指していきます。

月額2,000円から。月1時間の削減で「元が取れる」価格設定

最後に、価格プランと導入のメリットについて教えてください。

小山:

プランは機能に応じて2つご用意しました。SmartHRの登録従業員数ではなく、「連携を利用するGoogleアカウント数」に応じたシンプルな課金体系です。

  • エントリープラン(月額2,000円/1アカウント)
    データの自動出力、加工、テンプレート保存など、基本機能がすべて使えます。
  • アドバンスプラン(月額5,000円/1アカウント)
    エントリープランの機能に加え、SmartHRへ従業員登録及びカスタム項目(3つまで)のデータ書き込み(インポート)が可能です。 

※いずれも1テナント2名以上のご利用で20%OFFとなります。
例:エントリープラン 2名で月額3,200円(1名あたり1,600円)

こだわったのは、「現場のご担当者が決裁を取りやすい価格」です。 例えば、毎月のレポート作成やデータ転記に3時間かかっていたとします。このアプリでそれを自動化できれば、時給換算で数千円のコスト削減になります。つまり、月に1時間でも作業を減らせれば、エントリープラン(2,000円)の元は取れてしまう計算です。

月1時間は毎日3分作業を減らすだけで実現できます。エントリープランなら毎日の自動連携を使うだけで容易に達成できます。

さらには、ミス(0落ちや転記ミス)によるリスク回避にもつながります。人事・労務業務はミスが許されない業務が多いですから、ご担当者の安心感につながります。万が一、手作業での転記ミスが発生したときの影響を考慮すれば、リスク回避の目的でもご導入いただけると考えています。

谷さん:

『Googleスプレッドシート連携』を使えば、 「見えづらいコストを払い続けていた時間」が、「生産的な時間」に生まれ変わります。 まずは14日間の無料トライアルで、その業務効率化の促進を体験してみてください。面倒な転記作業から解放される心地よさを、ぜひ味わっていただきたいですね。

小山:

ご導入いただいた企業さまからは、「圧倒的に楽になった」「業務効率を飛躍的に向上させるシステムだと思う」「想定以上のコストパフォーマンス。安すぎるのではないか」という嬉しいお声も頂いています。ぜひSmartHR Plusから活用事例をご覧いただき、多くの方に使っていただきたいと考えています。

笑顔で握手する、開発者の谷さん(左)とSmartHRの小山(右)

SmartHRをご利用中のお客さまは、以下から『Googleスプレッドシート連携』をご利用いただけます。 まずは14日間の無料トライアルで、その便利さを体験してください。

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執筆者

SmartHR コラム編集部

SmartHRコラムはお客さまの課題解決をサポートするメディアです。機能解説やイベントレポートなどの情報をお届けします。

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