公開日:2026/11/04
多店舗展開の労務DX!さわやかに学ぶ、年末調整・メッセージ機能で実現する業務効率化
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目次
多店舗展開をしている外食産業や小売業において、パート・アルバイトを含めた従業員の労務管理やコミュニケーションは、人事労務担当者にとって大きな課題です。
紙の書類に追われ、本来注力すべき「働きやすい環境づくり」に時間が割けないと悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、静岡県内で「炭焼きレストランさわやか」を多店舗展開する、さわやか株式会社の事例をご紹介します。
同社がどのようにペーパーレス化や業務効率化を進め、さらには従業員との直接のコミュニケーションを実現して「人を大切にする」人事労務へと進化したのか。実際のイベントの様子をもとに、SmartHRを活用した労務DXの進め方と独自のノウハウをお届けします。
河野 加奈
さわやか株式会社 人事部 人事労務課 係長
コロナ禍真っ只中の2020年に入社。同年のSmartHR導入において、多店舗で働く幅広い年齢層の従業員へ向けた現場説明やオンボーディングを泥臭く牽引。
岩城 史徳
さわやか株式会社 人事部 人事労務課 係長
対面業態の厨房など、飲食業界で約16年の経験を持つ。2024年にさわやかへ入社し、現在は現場のリアルな痛みを理解した上で、実務領域や従業員とのコミュニケーション改善を担当。
星 千桂子
株式会社SmartHR ブランディング統括本部 サービスタッチポイントマネジメント本部
従業員約2,000名を抱える「さわやか」の事業と人事労務が目指す姿
イベントのメインセッションでは、モデレーターを務めるSmartHR 星の進行のもと、さわやか株式会社の具体的な取り組みが掘り下げられました。
静岡県内で35店舗を展開し、約2,000名の従業員を抱える同社は、SmartHR導入前にどのような課題に直面していたのでしょうか。現場を知り尽くした登壇者お二人の言葉から、多店舗展開ならではのリアルな悩みと、その解決策に迫ります。
本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、多店舗を展開される御社の事業や組織体制、そして人事労務課として目指していらっしゃることをお伺いできますでしょうか。
弊社は「炭焼きレストランさわやか」というファミリーレストランを静岡県内で35店舗運営しております。来年2027年には創業50周年を迎えます。従業員は正社員が約180名、パートナーさんと呼んでいるパート・アルバイトの方が約1800名、合計で約2,000名が在籍しています。
私たちの企業理念には「レストランに来て、ハンバーグを食べていただくことで元気になっていただきたい」「地域の人にとってかけがえのない店になりたい」という思いが込められています。お客さまに「さわやかに行って楽しかったな」という思い出を残していただくためには、やはり人の力が不可欠です。
そのため人事労務課としては、3つのゴールを目指しています。
一つ目は、働く方が笑顔で生き生きと仕事ができるようサポートすること。二つ目は、信頼される存在であること。三つ目は、経営陣に対して戦略的な提案やリスク管理を行える部署になることです。
見えない本社の壁と伝言ゲーム。2,000名規模の多店舗展開が抱えていた「リアルな労務課題」
素晴らしい理念ですね。そうしたゴールを目指す中で、SmartHRを導入する前はどのような課題があったのでしょうか。
大きな問題点として、紙中心の業務であったこと、手作業による確認に多大な時間をかけていたことが挙げられます。
また、パートナーさんから何か確認事項や不明点があった際、直接やり取りをするチャネルがなく、必ず店長を経由して伝言するしかありませんでした。そうするとタイムラグが発生し、伝言ゲームのようになってしまって本当に言いたいことが伝わらない問題がありました。
さらに、人事労務への相談ハードルが高く、顔を見たことがない本社の固い部署というイメージを持たれており、困りごとがあってもどう相談していいか分からないという状態でした。
紙が多かったという課題について、特に苦労されていた業務は何でしたか。
一番は年末調整です。紙の運用では1人につき4、5枚の書類が発生します。本社で用意して店舗へ送り、店舗で書いて回収し、また本社に送り返してもらう。日数もかかりますし、間違いがないかのチェックも大変でした。
回収した後は年末調整ソフトに取り込むために、いったん表計算ソフトに手入力をしていました。当時、人事労務担当はほぼ1人だったのですが、年末調整の時期だけは応援のパートさんを含めて15名体制で対応していました。
膨大な労力がかかっていたのですね。店舗の従業員や店長の負担はいかがでしたか。
年末調整は年に1回なので、そもそも書き方がよく分からないという声が多かったです。環境が変わった方が店長に書き方を相談しても、店長自身も分からない。結果的に、保険の控除書類だけが送られてきて何も書かれていなかったり、全く違うことが書かれていたりということが頻発していました。
圧倒的な残業削減を実現する、SmartHRの年末調整機能
さわやか株式会社が実現した残業時間の大幅削減。その鍵となったのが、SmartHRの年末調整機能です。
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多店舗展開において人事労務の大きな負担となる「紙の配付・回収・手入力・差し戻し」のループを、システム上で完全にペーパーレス化します。
従業員は、スマートフォンやパソコンから簡単な質問にアンケート感覚で答えていくだけ。迷わず正確に申告が完了するため、店舗での書き方の問い合わせが激減します。また、人事労務担当者は全従業員の提出状況を画面上で一元管理でき、未提出者へのリマインドもワンクリックで完結。
店長を巻き込んだ回収の負担や、膨大なチェック作業から解放されることで、人事労務が本来注力すべき「従業員と向き合う時間」の創出に大きく貢献します。

お役立ち資料
SmartHRのペーパーレス年末調整
この資料でこんなことが分かります
- 年末調整のココが大変
- SmartHRの年末調整はココが違う!
- 年末調整システム導入時の注意点
全員が迷わず使えるシステムを!SmartHR選定の決め手と定着の工夫
「紙の多さ」や「伝言ゲーム」といった課題を解決するためにSmartHRの導入を決められたと思うのですが、選定の決め手は何だったのでしょうか。
当時の上司が前職でSmartHRを使っていて「すごく使いやすくて年末調整も楽になるよ」と知っていたことがきっかけではありました。ただ、私たちが一番重視したのは「使いやすさ」です。
高校生でアルバイトが初めてという方から、70歳近いパートナーさんまでいらっしゃいます。そういった幅広い年齢層の皆さんが迷わず使いやすいシステムにするべきだという思いが最初からありました。
様々な年齢層の方がいる中で、操作性や分かりやすさをご評価いただいたのですね。現在、どのような業務でSmartHRを活用されていますか。
1か月半でログイン率94%!現場を巻き込むシステム浸透の独自ノウハウ
約2,000名の従業員へのシステム浸透は大変だったかと思います。どのように進めていかれたのでしょうか。
2020年の年末調整をSmartHRで行うことを目標に、10月中旬からログインの呼びかけを始めました。当初はメールアドレスでのログインを検討したのですが、長く在籍しているパートナーさんは家電番号しか登録がなかったり、メールアドレスを把握していなかったりしたため、一斉収集は難しいと判断しました。
そこで、社員番号をアカウントにし、初期パスワードを全員共通にして、QRコードを読み取ってログインしてもらう方法を採用。結果として、1か月半ほどで約94%の従業員がログインを完了させることができました。
1か月半で94%は驚異的な数字ですね!浸透のためにどのような工夫をされたのでしょうか。
パソコンやスマートフォンの操作が苦手な方も多いと分かっていたので、まずはエリアごとに店長を集めて操作説明会を行いました。
工夫した点としては、私たちが一方的に説明するのではなく、簡単なマニュアルを渡して「まずは店長自身でやってみて、分からなければ周りの店長に聞いてみてください」という形式にしました。
店長同士は仲が良いので、操作が得意な店長から苦手な店長へ教えるという、楽しい雰囲気で進められたのが良かったと思います。操作に慣れた店長が、自分の店舗に戻って社員やパートナーさんに教えるという流れが作れました。
逆に、苦労した点はありましたか。
社員番号でログインはできたのですが、その後、文書配付機能などを使うにあたっては、やはりメールアドレスを登録してもらう必要がありました。しかし、なかなか登録してもらえなかったり、メールが届かなかったりして、後からメールアドレスを収集するのには苦労しました。
現在は、年末調整など従業員が必ずSmartHRを開くタイミングで「メールアドレスを登録すると便利ですよ」と根気よく告知を続けています。また、新入社員には最初からメールアドレスで招待を送るようにして解決しています。
劇的な業務効率化から生まれた「人を大切にする」人事労務への進化
導入後、どのような効果が見られましたか。
一番分かりやすいのは、年末調整時期の残業時間の削減です。導入前は、担当メンバーの合計残業が419時間も発生していました。しかし、SmartHRを導入した2020年の12月は、担当メンバー4名で残業時間は合計109.65時間にまで激減しました。
大きな数字のインパクトですね。定性的な部分での変化はいかがでしょうか。
残業時間が減ったことで、他の業務に着手できるようになりました。具体的には「リアル人事相談会」を実施しています。
我々が実際に店舗へ赴き、休憩時間などに「ここで簡易相談会を開催しています」と看板を立てて待機します。電話をかけるハードルをなくし、直接顔を合わせることで、「そういえば」と思い出したように生の声を拾えるようになりました。そこから、他の店舗でも共通して抱えている会社の課題を発見し、解決に繋げています。
また、年4回の「コンディションアンケート」も実施しています。以前は回収して終わりになっていた時期もありましたが、今はその声を深掘りして、ヒアリングや解決に向けた働きかけができるようになりました。
現場の方々からの反応はいかがですか。
「気軽に話せるようになった」「相談のハードルが下がった」という声をよく聞きます。対面で話を聞くことで、「会社からケアされている」という安心感を持っていただき、働きやすさに繋がっていると感じています。
店長を“伝言役”から解放!メッセージ機能が生み出した「従業員と直接繋がる」安心感
ここからは、SmartHRのメッセージ機能について伺います。導入前はどのような環境だったのでしょうか。
先ほどもありましたが、全てのやり取りを店長経由で行っていました。しかし店長は忙しく、従業員と勤務時間が合わないこともあります。伝言ゲームになり、時間もかかり、伝えたいことが正確に伝わりづらい状況でした。
メッセージ機能を導入してから、どのような変化がありましたか。
従業員と直接やり取りできるようになったことで、個人情報を含む書類のやり取りが安全に行えるようになりました。
また、産休・育休中の社員との連絡にも非常に役立っています。休業中は孤独になりがちですが、担当者と直接気軽に連絡が取れる環境を作ることで、復帰への不安を解消できています。心身の不調でお休みしている社員に対しても、不安にさせない適切なコミュニケーションが取れるようになりました。
アルバイトやパートの皆さまの反応や、導入後のメリットはいかがですか。
パートナーさんたちは普段からチャットアプリを使い慣れているので、メールのような堅苦しい定型文ではなく、チャットのような気軽な言葉遣いで「ここが分からないので教えてください」と質問をいただけるようになりました。スピーディーかつ正確に情報が伝わるようになったのが大きなメリットです。
従業員と直接繋がるSmartHRのメッセージ機能
さわやか株式会社でも社内コミュニケーションにて大きな効果を発揮したのが、SmartHRのメッセージ機能です。
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多忙な店長が人事と従業員の「伝言役」を担うことによる業務負担や、コミュニケーションのすれ違いを解決します。
従業員は普段使っているスマートフォンから、人事労務と直接チャット形式でやり取りが可能。プライバシーに関わる書類もセキュアな環境で提出でき、産休・育休や休職中のメンバーに対するタイムリーなケアも実現します。
店長の負担を大幅に軽減しながら、全従業員に「いつでも会社に相談できる」という安心感を提供し、離職防止やエンゲージメント向上を力強く後押しします。

お役立ち資料
3分でわかる!メッセージ機能
この資料でこんなことが分かります
- 連絡業務のよくある課題
- SmartHRの「メッセージ機能」とは
- SmartHRの「メッセージ機能」の機能&業務例
- ユースケース
- SmartHRのスマートフォン向けアプリ
- 事前テストユーザーの声
見据えるのは従業員のさらなる活躍!SmartHRのフル活用に向けた今後の展望
人事労務部門が本来の理念である「人を大切にする」役割に、より近づいているのを感じます。今後、新たに取り組みたいことはありますか。
SmartHRにはまだ使いきれていない機能がたくさんあります。例えば、最近使えるようになったグループ機能です。店舗の中でのグループを作り、ランチメンバーとディナーメンバーなど、勤務時間が違ってすれ違いがちなスタッフ間の情報共有やコミュニケーションを活性化させたいと考えています。
また、個人が持っているスキルや、できるポジションの情報を可視化し、誰でも見られるようにすることで、社内で活躍できるチャンスを広げていきたいです。
「店長が蚊帳の外に?」「アンケートの犯人探しは?」現場のリアルな悩みが飛び交った白熱の質疑応答
インタビュートーク終了後、会場の参加者から積極的な質問が寄せられました。
メッセージ機能で労務担当とアルバイトの方が直接やり取りをされる際、店長が蚊帳の外になってしまい、現場で不安を抱くことはありませんか。事後共有の工夫について教えてください。
手続き自体は私たちが直接行いますが、店長に知っておいてほしい配慮事項については、後からサマリーとして伝えるように意識しています。例えば、休業に関するやり取りをした後、「こういう制度を利用することになりました。復帰後の休みの取り方や、無理に働かせないように気をつけてください」といった要点だけを店長に共有し、現場での教育やケアを含めて進められるようにしています。
コンディションアンケートを実施する際、回答者が特定されることを恐れて本音が出ないことはありませんか。「犯人探し」にならないための工夫があれば教えてください。
私たちも非常に気を使っている部分です。アンケートを実施する際、営業部長やエリアマネージャーにはコメントが公開される可能性があることを事前に明記し、同意を得るようにしています。
ただ、内容からある程度誰が書いたか察しがついてしまうこともあり、犯人探しのような雰囲気になってしまう懸念は常にあります。そのため「会社を良くするためのアンケートであり、犯人探しが目的ではない」ということを現場に繰り返し訴えかけています。完全な解決策があるわけではなく、私たちも手探りで悩みながら情報交換をして進めているところです。
人事労務と従業員の距離を縮め、誰もが働きやすい未来へ
炭焼きレストランさわやかの事例から見えてきたのは、システム導入による単なる「作業時間の削減」にとどまらない、労務DXの真の価値です。
SmartHRを活用してペーパーレス化と業務効率化を実現したことで、人事労務担当者は店舗へ足を運び、従業員の生の声を直接聞く時間を作り出しました。
そしてメッセージ機能を通じて、店長経由では拾いきれなかった現場の不安や悩みに寄り添い、直接ケアできる体制を構築しています。
「使いやすさ」を追求したSmartHRは、従業員と人事労務の心理的な距離を縮め、誰もが前向きに、その人らしく働ける環境づくりを後押しします。自社の人事労務課題に悩む皆さまも、従業員の笑顔と会社のより良い未来を作るために、まずはSmartHRが自社でどう活用できるか、お気軽にご相談ください。

お役立ち資料
1分でわかる!SmartHR労務管理
この資料でこんなことが分かります
- そもそもSmartHR労務管理って何ができるの?
- SmartHR労務管理の活用シーン
- SmartHR労務管理の導入効果、お客さまの声
あわせて読みたい
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店長を"伝言役"から解放。「さわやか」が実現した、店舗運営・接客に集中できる環境づくり
SmartHR コラム編集部
SmartHRコラムはお客さまの課題解決をサポートするメディアです。機能解説やイベントレポートなどの情報をお届けします。
SmartHRお役立ち資料集
この資料でこんなことが分かります
SmartHRの機能概要と導入メリット
従業員とのコミュニケーションを円滑にする機能
年末調整機能の導入ポイントや他社との違い

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