「人事に聞かなきゃわからない」を卒業。現場も人事も経営もデータを活かせる組織へ
| 社名 | サイバーコム株式会社 |
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課題
- 経営判断に必要なデータの集計に時間がかかる
- 人事部への問い合わせ対応の負荷が大きい
- 人事評価運用のセキュリティと確認工数の負担が大きい
解決策
- 「キャリア台帳」機能で従業員データを集約し、活用の土台を整備
- 「人事評価」機能でフローを可視化、閲覧権限を柔軟に設定
- 「従業員サーベイ」機能で退職者アンケートの集計・分析を効率化
効果
- 経営も現場もデータ参照可能に、集計と問い合わせにかかる人事部の負担削減
- 人事評価運用のセキュリティ向上、進捗の管理も容易に
- 退職者アンケートの集計工数を削減、分析や離職対策に時間を回せるように
サイバーコム株式会社はソフトウェア開発を主力事業とするIT企業です。2026年4月時点で約1,330名が働く同社では、従業員データが各セクションに散在しており、経営判断や評価運用に課題が生じていました。
解決のために導入されたのがSmartHRのタレントマネジメントです。データの一元化により、経営判断のためのデータ集計や現場でのデータ活用、退職者アンケートの分析にかかる工数が大幅に削減されました。
また、同社はSmartHRの販売代理店として顧客への提案も手がけています。自社活用と提案の両面からみた価値について、人事部 部長の伊藤剛章さん、人事部 労務管理室 室長の柗田喜伸さん、営業統括部 ITソリューション営業グループ 部長の鈴木直登さんにお話を伺いました。
データ集計に2〜3日。経営判断のスピード阻む“情報の散在”
御社の人事部 労務管理室の役割を教えてください。
柗田さん:従業員約1,330人分の給与計算から勤怠管理、安全衛生管理といった労務管理業務、評価などの人事業務を幅広く担当しています。
SmartHR導入前は、人事や労務業務にかかわる従業員のデータをどのように管理していましたか?
柗田さん:基幹システムの一部として人事情報を管理するシステムを使っていました。スキル・資格情報は、各部署で個別に管理する運用です。人事評価は表計算ソフトで運用し、共有フォルダの権限設定とパスワードでアクセス制限していました。
そのなかで、どのような困りごとや課題があったのでしょうか?
柗田さん:一番の課題は、必要な従業員データに、必要な人がすぐにアクセスできる状態になっていなかった点です。先ほどの人事情報を管理するシステムは、人事部だけが利用できる“閉じた”環境で、必要な人に必要な情報を共有できていませんでした。
そのため、最新で正確な従業員データをスピーディに経営判断に活かしたくても、難しい状況でした。たとえば弊社では半年に1回程度、人事異動のタイミングがあります。その際、従業員の昇進や異動、組織変更を考えるために、まず人事部が各セクションに散在しているデータをかき集める作業が必要でした。
また、経営陣に人事関連の数値を報告する月2回の会議前には、表計算ソフトでデータをまとめるのに数時間はかかっていました。経営陣や各部署から「こういうデータを出してほしい」と要望が来るたびに、人事が各セクションを回って情報を集める必要があったからです。

伊藤さん:特に昇進・人事異動・組織変更のタイミングは大変でした。各部署から情報を集め、整形してデータを抽出し、フラグをつけて……といった作業に追われていました。経営陣からは早ければ早いほどありがたいと言われるなかで、1日では到底間に合わず、長いと2〜3日はかかっていました。
“人事部頼み”で膨らむ問い合わせ、対応に追われる日々
従業員データの閲覧が人事部に限定されていたことで、経営層や現場、従業員の皆さんにはどのような影響があったのでしょうか?
鈴木さん:現場のマネージャーもデータをすぐ参照できないことで、意思決定の際に時間がかかっていました。たとえばソフトウェア開発で新しいプロジェクトの体制を構築するときに、メンバーの経験や過去の評価などのデータは人事部に確認しなければならず、すぐに判断できませんでした。
柗田さん:従業員自身も、過去の所属履歴や評価などは人事部に問い合わせなければわかりませんでした。結果として人事部に問い合わせが集中し、対応に多くの時間が取られていたのです。

従業員データの活用以外に、困りごとや課題はありましたか?
柗田さん:人事評価を表計算ソフトと共有フォルダで運用していたので、情報漏洩につながらないか、セキュリティ面に不安がありました。
フォルダの閲覧権限やパスワードの設定が適切か、評価者ごとに必要な情報だけを渡せているかなどチェックする必要があり、時間と労力がかかっていました。
この作業は1つ間違うと重大なインシデントになってしまうので、非常に神経を使っていました。
また、弊社では1人の従業員に対して複数の上司が順番に評価するフローをとっています。ファイルを次の評価者に渡す手間がかかり、今誰が作業中か進捗も把握できないといった課題もありました。
さらに、弊社の技術職は全員が自社オフィスで働いているわけではなく、お客さまの職場に常駐している場合もあります。社外から共有フォルダにアクセスできず、評価結果のファイルを確認できないといった不便もありました。
異動に必要な従業員データをスムーズに閲覧。「ありがたい」の声が上がる「キャリア台帳」
SmartHRの導入経緯を教えてください。
伊藤さん:人事や労務関連のシステムをいくつか比較・検討した結果、SmartHRの導入を決めました。直感的で使いやすい点が魅力で、操作方法に関する説明会を開く必要がないほどスムーズに浸透しました。

現在活用している機能と、感じている効果を教えてください。
柗田さん:まずタレントマネジメント機能の「キャリア台帳」で、従業員データを集約し、経営や現場が必要に応じて閲覧できる環境を整えました。
マネージャーが部下の情報を必要なタイミングですぐに参照できるようになり、人事部に都度問い合わせる必要がなくなりました。実際に現場からも「これはありがたい」との声が上がっています。

また、会社の基本的な数値(人数や平均勤続年数、部署別人数など)も、「人事・労務レポート」機能で可視化されました。官公庁などからの調査依頼で人数や勤続年数を求められるたび、人事部に問い合わせが集中していましたが、今は他の部署でも数値を確認できる状態になっています。
人事評価の運用では、いかがでしょうか?
柗田さん:「人事評価」機能の本格的な活用はこれからですが、閲覧権限を柔軟に設定でき、SmartHRで進捗を可視化できる仕組みも整いました。本格運用が始まれば、セキュリティ確保と進捗管理の負担削減が両立できると見込んでいます。
また、お客様先に常駐する技術職社員が社外から共有フォルダにアクセスできず、評価結果のファイルを確認できないというアクセスの不便さも解消できると考えています。従業員が申請した情報がリアルタイムにSmartHRへ反映されるのも便利な点ですね。
そのほかに、効果を感じている部分はありますか?
伊藤さん:これまで表計算ソフトで運用していた退職者アンケートを、SmartHRの「従業員サーベイ」機能に置き換えました。
集計がすぐ完了できるので、大変助かっています。これまでは集計に時間がかかるため年に1度まとめるのが精一杯でした。今後は必要に応じて集計・分析の頻度を上げられるかもしれません。また、退職理由の傾向や分布を、これまで以上に踏み込んで分析して、施策に活かしていきたいです。

鈴木さん:今後、キャリア台帳とデータを突き合わせて、入社日や経歴、地域などとあわせて分析できる点にも期待しています。
弊社は東京や福岡など複数拠点に分かれており、傾向も異なるかもしれません。現状の退職率は数パーセントと低めですが、多角的に分析できると施策の打ち手も増えると思います。
自社活用で得た手応えを、お客さま提案にも。販売代理店としてのSmartHR提案
御社はSmartHRの販売代理店として、お客さまに導入を提案されています。メリットをどのように説明していますか?
鈴木さん:SmartHRがほかの人事・労務系のシステムと比べて優れているのは、権限設定など、お客さまの要望に柔軟に対応できる点だと考えています。
ご相談をいただいたとき、SmartHRは「設定を変更したら可能なのでカスタマイズしましょう」と前向きな会話ができるので、営業としてはありがたいですね。
また、従業員データを別のシステムに移行・連携する際、連携先のシステムが取り込みやすい形式で出力できる点も優秀だと感じています。お客さまの既存システム環境に合わせやすいので、提案の幅が広がります。
営業の立場から、特にお客さまに薦めやすいと感じている機能はありますか?
鈴木さん:「入社手続き・雇用契約」機能です。
入社・退職に伴う、システムやツールのIDや権限、メールアドレスの付与や停止などの管理に追われているお客さまは少なくありません。
入退社処理と連動して各種SaaSのアカウントを自動作成・削除する「ID管理」機能を組み合わせることで、各種権限やメールアドレスの付与・停止をリアルタイムで連動させる仕組みを構築できます。
退職者のアカウント削除漏れによる情報漏洩リスクや、不要なアカウントコストの削減に直結する機能として、自信をもってお客さまに提案していきたいです。
蓄積したデータ分析を高度化し、お客さまへの提案強化へ
最後に、今後SmartHRをどのように活用していきたいか、それぞれお聞かせください。
柗田さん:SmartHRの強みは、何といっても労務管理の手続き周りの利活用だと感じています。現在活用しているタレントマネジメント機能と組み合わせて、労務管理の領域にも活用を広げていけるよう、社内で検討を進めているところです。
伊藤さん:弊社はまだスキル情報や評価情報のデータ蓄積が十分にできていない段階です。これらが揃ってきたら、SmartHRで把握できるものもさらに広がってくるでしょう。AIを活用してデータ分析を深めるような活用も、これから求められてくると思うので、視野に入れていきたいです。
鈴木さん:今、現場のソフトウェア開発に活かすため、ITソリューションのスキル情報の項目を再設計、収集しようと動いています。スキルや経験、過去の評価をキャリア台帳で多角的に見られるようになれば、プロジェクト体制の組成も、より精度高くスピーディに進められるようになるはずです。
販売代理店の立場でも、自社がIT企業としてSmartHRを使い倒すなかで得たリアルな知見や、他システムと組み合わせた提案力を売りにしていきたいですね。販売代理店の立場でも、SmartHRの強みを活かして、お客さまの人事・労務領域の課題解決にも引き続き貢献していきたいと考えています。
SmartHRのタレントマネジメント機能が、サイバーコムさまの迅速な経営判断や現場でのデータ活用の一助となれていることを大変嬉しく思います。貴重なお話、ありがとうございました!
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掲載内容は取材当時のものです。
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