コンテンツへ移動

公開日:2025/11/26

PARK fes. 2025 「明日から変わる、他社の同僚と学ぶ。」年に一度の大型ユーザーイベント開催レポート

目次

2022年にベータ版としてスタートしたSmartHRのユーザーコミュニティ「PARK」は、現在(2025年9月時点)約2,800名のユーザーが参加するコミュニティに成長。2025年9月18日には、年に一度の大型イベント「PARK fes. 2025」をオンライン・オフラインで同時開催し、SmartHRユーザー約400名にご参加いただきました。本記事では、イベントの様子をお伝えします!

テーマは、“明日から変わる、他社の同僚と学ぶ。”

PARK fes. 2025のイベント告知画像。日程は2025年9月18日(木) 14:00開始で、オンライン/オフライン同時開催。

2025年の「PARK fes.」は、「明日から変わる、他社の同僚と学ぶ。」をテーマに開催。

人事・労務を始めとするバックオフィスの業務は、常に課題と向き合う連続です。そんな皆さまのために、PARK fes. では「他社の同僚と肩を並べて学び合い、成長できる場所」をコンセプトに、明日からの業務に活かせる具体的な知見や気づきを持ち帰っていただくことを目指しました。

イベントのキービジュアルである「PARK tree」には、これらのメッセージの他に、ユーザー同士の活発な交流により、PARKという場がより豊かに育っていく、そんな思いが表現されています。

イベント当日

SmartHR東京オフィスを会場に、オフライン・オンラインのハイブリッド形式で開場しました。

オープニングでは、PARK運営チームの川端(@nuffy)が総合司会を担当し、イベントの全体構成をご案内しました。イベントは大きく分けて、登壇セッション、参加型ワークショップ、そして交流会の3部構成で、密度の高い一日となりました。

開会にあたり、まずは「気軽に相談できる存在」や「課題解決のヒント」といった、ユーザーの皆さまが求める想いを共有。そして、「似たようなお悩みを持つ仲間が集う、年に一度のSmartHRユーザーの祭典を開催します!」とお伝えし、PARK fes. 2025のプログラムがスタートしました。

参加者の方々が、この機会に一つでも多くの気づきと繋がりを持ち帰れるように、運営チーム一同、心を込めて場づくりに臨みました。

ノベルティ

オフライン参加者限定で、イベントでの学びを深めるためのオリジナルノベルティをご用意しました。

すべてのアイテムが会場で活躍する実用性を重視しており、PARKオリジナルのトートバッグやクリアポーチなどをお渡ししました。特に、リーフレットを挟むバインダーや記入用のペンは、参加型のワークショップでのアウトプットを促す重要な役割があります。

これらのアイテムは、イベント後も日常の業務で長くご活用いただくことを願って制作をしております。

SmartHRはどこに向かい、SmartHRユーザーの何を変えるのか

オープニングセッションに登壇したのは、SmartHR 代表取締役CEOの芹澤 雅人。 SmartHRのミッション「well-working 労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる」をあらためて共有し、その実現に向けたプロダクトの進化について語りました。

PARK fes. 2025の図解。左は「バックオフィス DX」による業務効率化、右は「タレントマネジメント」による業務成果の最大化を表す。

SmartHRは、「バックオフィスDX」と「タレントマネジメント」という二つの領域をシームレスにつなぎ、人事・労務業務を定型的なオペレーションから解放し、事業価値を生み出す戦略的な部門へと変革することを目標としています。

そして、人事・労務担当者に求められる未来のスキルとして、AI時代に優位性を生み出す「学際的スキル(Interdisciplinary Skill)」を紹介しました。

AI時代に優位性を生み出す「学際的スキル」の定義と、コミュニケーション能力、批判的思考力などの要素を解説したスライド。

芹澤は、「コミュニケーション能力」「批判的思考力」「協調性」といった、いわゆる“人間力”とも言えるソフトスキルこそが、これから人事の皆さまが主導して習得していくべき学際的スキルではないかとお伝えしました。

その第一歩となるのが、「他者に興味を持ち、他者を知る」こと。他社の同僚が集うPARK fes.は、まさに「今までの“当たり前”を疑うきっかけ」を得て、「学際的スキル」を身につける絶好の場であると参加者へ呼びかけました。

PARKの歴史を振り返る

運営チームの原 聡汰(@haraday)からは、PARKの活動についても説明をいたしました。

PARKでは、SmartHRユーザーが所属企業や経験に関係なく、「誰もが主体的にアクションを起こす」ことを大切にしています。

SmartHRのユーザー企業同士の交流の場として、「正解ではなく、ヒントを共有しあうコミュニティ」であるという前提をあらためて共有し、積極的に交流に参加できるよう、参加者に呼びかけました。

課題のアウトプット

この後続く学びのセッションを最大限に活用してもらうため、まずは「課題を言語化し、アウトプットする」ための時間として、個人ワーク形式のセクションを設けました。

「課題を言語化してアウトプットする」ための時間として「どんな課題を抱えているのか」を問いかけるスライド。

参加者の皆さんには、日々の業務で抱える「困っていることや悩み」を書き出す作業を通じて、自身が乗り越えるべき課題を明確に認識いただきました。この内省の時間が、「明日から変わる」ための第一歩となり、続く事例セッションから持ち帰るべきヒントを定める羅針盤となることを期待し、場を用意しました。

PARKショーケース 〜SmartHR活用事例展〜

PARKショーケースは、SmartHRを実務で活用しているユーザーの皆さまの取り組みを共有・発表する場です。

システムは導入することがゴールではなく、導入してからがスタートです。だからこそ、現場で壁にぶつかりながら前進したストーリーや、小さな改善の積み重ねといった「等身大の実践」にこそ、誰かの明日のヒントになる価値があると考えます。

今回の登壇事例は、ユーザーの皆さまから寄せられた多くのエントリーの中から「ぱくぱくしやすさ(※)」「語りたい熱量」「すまつた度(※)」「課題設定の明確さ」「働くみんなが使いやすい」という5つの観点に基づき、運営チームで議論を重ね、3社をピックアップ。

SmartHRを「どう使ったか」だけでなく、「どう現場に活かしたか」にフォーカスした事例をご紹介します。

※「ぱくぱくしやすさ」とは、真似て・活用しやすいかどうかを表すPARK用語です
※「すまつた」とはSmartHRを使いたおすことを表すPARK用語です

テーマ#1:職場への定着は「最初の6ヶ月が重要」?! SmartHRを活用した新入職員の定着支援とは?

最初のセッションは、医療業界が抱える職員の「早期離職」という深刻な課題に、医療法人御殿山 福田総合病院の近藤まりやさんがSmartHRを活用して立ち向かった事例です。近藤さんは、離職による医療の質低下と採用コスト増大の悪循環を断ち切る必要性を強調しました。

同病院は、入職後の最初の6ヶ月に重点を置いた「新入職員フォロープログラム」を制定。離職リスクの早期発見を目指し、SmartHRのサーベイ機能、面談、懇親(茶話会)を連動させる仕組みを構築しました。

福田総合病院の入職後6ヶ月間のタイムライン。サーベイとフォロー面談、同期入職者との交流会が示された図。

この仕組み化の結果、プログラム導入後の【入職6ヶ月以内】の早期退職者数が、前年度の年間15名から、今年の9月時点で2名に大幅減少という成果を創出。

福田総合病院の学びと成果スライド。入職6ヶ月以内の早期退職者数が15名から2名に減少し、「職員にも患者にも選ばれる病院」を目指す。

データと仕組みで組織課題を解決し、「明日から変わる」を体現した事例として、参加者の共感を呼びました。

3分でわかる! 従業員サーベイ

お役立ち資料

3分でわかる! 従業員サーベイ

近年、従業員のパフォーマンスアップや離職防止のために、エンゲージメントが重要視されています。その向上施策に注目が集まる一方で、肝心のエンゲージメントに対してどのように寄与したかを適切に計測できず、お悩みの企業も少なくありません。SmartHRの「従業員サーベイ」なら、SmartHR本体に登録された従業員へ簡単にアンケートを配信、部署や役職などの情報をもとに様々な分析が可能。エンゲージメント向上をきっかけに企業競争力を高めたいと考えている、人事や経営者の皆さまにおすすめの資料です。

この資料でこんなことが分かります

  • なぜ「従業員サーベイ」なのか?
  • SmartHRの「従業員サーベイ」の特徴
  • 「従業員サーベイ」のご活用イメージ
  • 「従業員サーベイ」実際の画面
今すぐダウンロード

テーマ#2:従業員の「聞いてない」からの脱却 SmartHRで変えた「伝わる」コミュニケーションへの変革とは

東伸運輸株式会社の小川幹人さんは、ドライバーや倉庫作業員が約8割を占める組織において、「必要な情報が現場に届かない」という、運送業界特有の課題を紹介しました。紙や口頭による情報伝達では、本社と現場の間で「伝言ゲーム」が発生してしまうことが大きな課題でした。

この課題に対し、SmartHRの「お知らせ機能」を情報発信のハブとして活用。人事・労務関連だけでなく、社内報やMVP表彰、SNSの更新のお知らせなど100を超える全社情報を集約し、従業員への情報伝達の一元化に成功しました。

これにより、情報漏れや誤認を解消。SmartHRを「現場と確実につながる情報ハブ」として確立した事例を示し、参加者に大きなヒントを与えました。

お知らせ機能 資料2点セット

お役立ち資料

お知らせ機能 資料2点セット

お知らせ機能は必要な情報を、必要な人に、確実に届けるソリューションです。SmartHRアカウント付与された従業員であれば、誰でも利用可能で、さまざま業界や業種で活用いただいております。その事例や特長を資料2点セットでご紹介します。

この資料でこんなことが分かります

  • SmartHRのお知らせ機能とは
  • 届けるべき情報を、届けられる理由
  • お知らせ機能を活用したモデルケース
  • 実務に使えるサンプル例文付き
今すぐダウンロード

テーマ#3:入社手続き~給与反映までをワンフロー化。 SmartHRで目指す完全一元化への第一歩とは?

株式会社山一ハガネの加藤英樹さんによるセッションは、切実な業務効率化に関する課題の共有からスタートしました。以前は、USBでのデータ持ち出し、マスターデータの二重三重登録、Excelの打ち間違いなど、手間とミスのリスクが高いアナログな作業が大きな課題でした。

SmartHRを中心に位置づけ、勤怠・給与計算・タレントマネジメントなど、あらゆるシステムとの連携を推進。これにより、煩雑な手作業から解放され、人事データを一元化する基盤の構築に成功しました。

▼今後の展望

SmartHRを中心としたタレントマネジメントと労務管理のシステム活用図。従業員データベースを介して各機能が連携している。

加藤さんは、周辺システムを導入する際も、SmartHRを中心においたことでシステム選定の明確な基準ができたと総括。今後は、労務管理・タレントマネジメントに関わる業務をすべてSmartHRで完結させ、入社から退社までをワンフロー化するという展望を提示しました。

PARKショーケースの最後には、登壇者3名にトロフィーが贈られる表彰セレモニーを実施。 SmartHRの役員から、事例発表の感謝とねぎらいの言葉とともに、記念のトロフィーをお渡ししました。

SmartHRの代表、執行役員、CPOが登壇者の紹介役を務め、日々の奮闘を称えるコメントをお送りしました。最後に会場は、登壇者3名の取り組みと勇気を称える、温かい拍手に包まれました。

今日の学びを振り返る

ショーケース終了後、学びを「明日からのアクション」につなげるためのセクションを設けました。

ウォーミングアップと同じ個人ワーク形式で、参加者の皆さんには「本日最も印象に残った点」と「今日の気づきを業務に活かす具体的なアクション」を書き出していただきました。

この時間が、抽象的な学びを具体的な一歩とするための場となっていれば幸いです。

他社の同僚との交流「PARK懇親会」

すべてのセッションを終え、オンライン参加者との「中締め」をもって配信は終了。会場は、オフライン参加者限定のPARK懇親会へとバトンタッチしました。

PARK運営チームの阿部(@avemiku)による案内でスタートし、乾杯の挨拶は、コミュニティリーダーを務める株式会社SUPER STUDIOの佐藤耕平さんと株式会社プレイドの大谷菜保さんのお二人から。会場は大きな盛り上がりを見せました。

軽食と飲み物が用意された会場では、共通の課題を持つ「他社の同僚」と直接顔を合わせ、登壇内容はもちろん、「PARKでこのような人と繋がりたい」といったご希望に基づいたマッチング交流など、活発な情報交換が繰り広げられました。参加者の姿は、まさにPARK fes.が目指す「学びと交流」の集大成でした。

今日ここに集まった皆さまとの繋がりが、この一日で終わるのではなく、明日からの“変わる”きっかけとなり、参加者の皆さまがPARKの仲間とともに助け合いながら前に進んでいくことを願っています。今後もPARKを通じて、共に成長していきましょう!

PARK SmartHR ユーザーコミュニティ

ユーザーコミュニティ

他社の成功事例をPARKでチェック!

高度なスキルを持つ
専門スタッフが、
あなたのお悩みや不明点に
答えます。

お問い合わせ

お気軽にご相談ください

お問い合わせ
川端 奈帆の写真
執筆者

川端 奈帆

株式会社SmartHR SmartHRユーザーコミュニティ「PARK」運営メンバー

2020年にSmartHR入社後、マーケティンググループにてオフライン・オンラインイベントの企画運営を経て、2024年よりSmartHRユーザーコミュニティ「PARK」運営チームに参画。

SmartHRお役立ち資料集

この資料でこんなことが分かります

  • SmartHRの機能概要と導入メリット

  • 従業員とのコミュニケーションを円滑にする機能

  • 入社手続きのペーパーレス化で変わること

SmartHRお役立ち資料集

フォームの入力欄が表示されない方は SmartHRお問い合わせフォーム よりお問い合わせください。