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【分析レポート】データドリブンな人事が目指す新戦略は「効率化」と「共通認識」(ビズメイツ株式会社)

左から、ビズメイツ株式会社 本間 瞳さん、佐藤 領さん

ビズメイツ株式会社さまの活用事例インタビュー

こんにちは。 SmartHR カスタマーサクセスチームの村田です。今回はSmartHRの「分析レポート」機能をご活用いただいている企業に、導入に至ったいきさつや今後の活用計画、利用予定などをインタビューしました。

本間 瞳さん
インタビュイー

本間 瞳 さん

ビズメイツ株式会社 コーポレートデザイン本部 人事総務グループ リーダー

佐藤 領さん
インタビュイー

佐藤 領 さん

ビズメイツ株式会社 コーポレートデザイン本部 人事総務グループ ディレクター

活用ポイント

  • もともとデータ分析をしていたが、多くの課題があった
  • 経営陣に人事の考えを、根拠となる数字で伝えたかった
  • 業務スピードが早くなり、依頼する方もされる方もストレスがなくなる
  • プリセットレポートは「従業員の採用人員計画」「離職分析」「働き方分析」を自社用にカスタマイズし利用

経営陣に分析データで伝えたい

早速ですが、SmartHRの「分析レポート」をどこで知りましたか?

本間さん:もともと労務システム自体のリプレイスを検討していたのが最初ですね。

他社と比較して分析機能もセットで入れ替えたんですか?

本間さん:そうですね。比較してた時にSmartHRに分析レポート機能があることを知って、ぜひ活用したい! と決めました。

析機能に興味を持った理由はなんでしょうか?

本間さん:もともと定期的に従業員データの分析はしていましたが、データ集計に時間がかかることや集計ルールが統一されないなどの課題がありました。

佐藤さん:分析結果は管理部門だけで利用されていて、現場に共有されていないことが多くて。データが有効に利用されているとはいえない状況でした。

課題感をもっていたんですね。

本間さん:はい。人事分析データが経営方針を決定する際に役立つはず……と思い、人事として経営陣に分析データをきちんと出していきたい! という熱意で。

それはまたどうしてですか?

本間さん:私たち人事が業務の中で感じていることを、根拠となる数字できちんと見せたくて。逆(経営陣)の立場で考えてみたら、根拠となるものがなければ、あくまで人事担当者の意見としてしか受け取れないだろうな……と思いました。

佐藤さん:そう。現場で認識している課題や懸念点と人事で認識している課題や懸念点については、立場や時間軸の違いから相違が発生することが多々起きます。それらが起きた際には、定性的なことだけでなく定量的な数字が必要不可欠だと考えています。

会社で何が起きているのか、数字で提示したいと。

本間さん:この数字が出ているので、現在の課題はここにあると考えています。と “根拠と考え” をセットで伝えることが重要だと思っています。

分析レポート「勤怠レポート」画面(イメージ)
▲分析レポート「勤怠レポート」画面(イメージ)

「数字」という共通言語を持ち合う

「人事で認識している課題や懸念点が他部署と違うことがある」とのことですが、たとえばどんな違いがありましたか?

佐藤さん:たとえば営業全体の売上予算を見ている部署であれば、等級ごとの生産性や推移を把握することの重要性であったり、採用時においての等級構成等を把握することの必要性を伝えることなどですね。

等級の高い人が継続して高いパフォーマンスを出しているか、等級バランスが整っているか、と。

佐藤さん:そういったところに気づいてくるんです。各部署で何を必要としているのかを人事側で知る。まず人事が各部署に情報を出していく事で、現場が感じている定性的情報や持っている定量的な情報と、人事から出てくる定量的な情報が組み合わさる事で、色々な気づきや課題を把握するきっかけに繋がると考えています。

人事と現場で考えている課題の目線合わせに使えそうですね。求める人材も変わりそうです。

佐藤さん:人事がデータを出すことで論理的な説明ができます。

どんな会話が生まれそうですか?

佐藤さん:たとえば来期の計画で営業側が『10名増やしたい』と考えた際に、人事側から生産性の推移などがしっかりと提示共有されていれば、その点を踏まえた部門予算計画等が出てくることになります。生産性が上がっている場合、下がっている場合についても、共通する認識をもっている上で話をすることは、お互いにとっても有益で納得感が生まれやすいと思います。

根拠が出せますもんね。

佐藤さん:そうそう。お互い共通言語を持ち合うのが一番大事かなと。そんな時に数字は非常に力をもつと思います。

データ作成のための残業から脱却

分析レポートを使ってみて、使い勝手や現場からの反応などを教えてください。

本間さん:依頼されたデータ提供が驚くほど早くなりました。既に設定してあるデータならデータを更新するだけなので数分で完了します。以前ならシステムから必要なデータをCSVで出し、Excelで加工する作業に長いと数日かけていたため、残業していたのがウソみたいです。

依頼を受けても負荷にならないのって素晴らしい変化ですね。

本間さん:これまでは人事に依頼があってもお待たせしてしまうという課題がありました。依頼する方もされる方もストレスなく欲しい情報を得られるのは本当にありがたいです。

プリセットレポートは、どんなふうに使われていますか?

本間さん:「従業員の採用人員計画」「離職分析」「働き方分析」を自社用にカスタマイズして利用しています。独自で作成しているのはアルバイトや契約社員、派遣社員の「契約期間管理」と事業責任者への「各事業部長向け分析」「役員向け分析」です。

結構、使いこなされていますね。

本間さん:導入して間もないですが、おかげさまで使えています。

スピード感ある情報提供が実現

レポート業務がきっかけで業務時間の効率化ができましたか?

佐藤さん:データを探す手間がなくなって、どこに何の情報が入っているかがわかりやすくなったので、これだけでかなり効率化されています。

別のタスクに時間をかけられるようになったのではないでしょうか?

佐藤さん:そうですね。経験を重ねた社員は作業するより考える仕事を増やしたほうがいいので、そういった時間が捻出しやすくなってきています。

実際、どんなデータを出していますか?

本間さん:事業部ごとの従業員数、役職ごとの男女性比率や年齢層、中途と新卒の割合、平均月収や平均残業時間など、色々使っています。

佐藤さん:経営層には、1人あたりの売上や年齢、平均年収、平均在職年数と退職比率などを全体的にインプットしてもらっています。それを中長期の計画に反映するイメージです。

人事側からの提案内容は濃くなりましたか?

佐藤さん:なったと思います。あと、今までだと時間がかかっていたのが、タイムリーに要望に応えられています。経営陣にスピード感ある情報提供ができるようになったのは大きいですね。

分析レポート「組織情報レポート」画面(イメージ)
▲分析レポート「組織情報レポート」画面(イメージ)

各部署がデータを閲覧できる環境に

佐藤さん:人事情報が他部署にも認知されている機会を作りたいんですよね。

たとえばどんな時にそう感じますか?

佐藤さん:意外と「自部署の従業員の平均年齢が知りたい」みたいな依頼はなかなかこなくて。もし部署の構成が常に見える状態だったら、「最近年齢が上がってきたし、若手層が少なくなってきているな」とこれからの組織を考えるときにいい気づきになると思うんです。ですので、各部署がデータを閲覧できる環境を早く整備したいですね。

これからのビジョンが見えてきますね。

佐藤さん:データドリブンな体制にしたいなと思っていて。

SmartHRでデータをすぐ閲覧できるようにして各部署に開放させる、と。

佐藤さん:そうですね。人事だけが知る情報、そして各部署で持っている情報を活用することで、戦略の確度は上がっていくでしょうし、それにより経営計画の実行力が上がっていくはずですので、そういったところにも貢献したいです。

まずは人事から始めて、各事業部へ展開

計画性がカギになりそうですね。

佐藤さん:経験から導き出されるある意味感覚的な行動も大事だと思いつつも、定量的データに基づいた思考も非常に大事になります。

本間さん:そのためにも、まずは人事が定期的に情報やデータを提示していき、各事業部の打ち手として考えてもらいたいなと。

その取り組みを人事から始める、と。

佐藤さん:人事が先駆けて立ち上げることで、確度の高い経営計画を策定するために、各部署でもつ情報やデータを活用する事の有用性を示していければと考えています。

読者の皆さんへメッセージ

佐藤さん

佐藤 さん

使ってみると本当に便利さがわかります。人事や労務って、大きい企業でもない限り大体1人1担当だと思います。弊社もそうなんですけど、環境は劇的に変わらないからやり方を変える感じで使ってみたらよかった。今まで2時間かかっていた業務が5分で終わりますから。別の仕事もできますし。だからこそベンチャー企業やスタートアップなどの、社員数が多くない企業ほど使うべきかなと思いますね。おすすめです。悩んでいるならまずは導入してみては!

本間さん

本間 さん

「手続きをするただの事務」ではなくて「経営層にアピールできる、情報を提供できる役割」として一目置かれる存在を目指しています。徐々に経営層からの信頼も得られてきていますし、今後企業にとってより重要なポジションになっていくと思います。

掲載内容は取材当時のものです。

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